毎日のらくがきや作品を中心に掲載中。
祈り






伝えたかったこと。

伝えたいこと。

数えきれないほど、たくさん。



遠くまで届くよう、

祈るように

日々を重ねる。




















習作


絵を本格的に習い始めてから
「人物は難しい」という考えが大きくなって
なんとなく避けてきた人物画。


なんとかしたいな、と
昨年は100枚以上の習作を繰り返したのですが、
やっぱり難しい…。


冷静に問題点を洗い出してみると、
まず骨格や筋肉など人体に対する基本的な理解と
身体の動きや重み、力のかかる箇所などへの観察が
足らないんだろう、と。


頭と胴体の接合部分をはじめ、
頭〜首、肩、背中までの流れに対して
適当なまま感覚で描いていて、
上体と下体の繋がりも意識できてない。


必ずしも正しい絵が素晴らしい訳ではないのですが、
面白みを加えるために残す癖やおかしさは
自覚があってのものかな、と考えています。


“無自覚”は「純粋」なことではあるけれど
ある意味「無神経さ」にも繋がりやすいもの。


人物に限らず
対象に対する理解、観察や考察は
やっぱり手を抜いてはいけないな、と反省しています。


どうしてその部分を
ないがしろにしてしまったのかを反省すると
単純に身体が疲れている、
余計な物事に心がいっぱいで
対象に向かっての意識が散らかっている、
過信していて謙虚さが足りない、
などの理由が浮かび上がってきます。


日頃、いかに身体を健康に
自分の想いを明確にして過ごすこと、
対象に対して誠実に向かうことが
大切かを自覚させられます。


単に経験枚数が少ないことも理由の一つなので、
今年も100枚以上は習作を重ねて
機会をみて人に見ていただいて、客観性を持ちつつ
向上させていきたいです。




















春のシャツ




まだまだ寒い日が続いていますが、
スーパーには菜の花や鞘に入ったグリンピース、
スナックエンドウなど
明るい黄緑色の野菜が並んでいて
春の訪れを感じて、心が柔らかくなります。


ひとくち大の
小さくコロコロした新じゃがが可愛くて
買って帰って
お家でコトコト甘辛く煮る。

出来立てのあっつい新じゃがをほおばる瞬間は
冬の寒さが楽しかったりします。


そんな
穏やかな日々が嬉しい。













毎日のゴハン




大切にしているもの。

毎日のゴハン。


・いんげんの胡麻和え
・大根とゆずの甘酢づけ
・ごぼうと人参のサラダ
・ほうれん草のお浸し
・がんもどきの煮物
・鶏肉とごぼう、人参の炊き込みご飯
・あおさのおみそ汁


わりとワガママに
自分の好きなものを作って食べています。









大学を卒業して初めて就職した会社を退職した後、
縁あって働いたのは、マクロビオティックの料理を提供するカフェ。

「食」の大切さに気づかされたのはその頃でした。

カフェのオーナーの調理の技術と感覚は確かなもので
それぞれの素材を大切にした料理を食べているうちに
身体も心もどんどん軽くなっていったことを覚えています。

気持ちを込めて作られた料理を
丸いテーブルを囲ってみんなで取る食事は
本当に素晴らしかったです。

また、こちらのお店のオーナーは様々なことに造詣が深く
鉄釜のお湯でお抹茶をたてて提供したり、
基本の華道をアレンジして野の花を生けたり、
(ハハコグサやホトケノザなどの雑草とされるお花が
とっても可愛く洗練されて生けられていました。)
お正月には、着物を着付けて下さって
着物姿でお客様をおもてなししたり…


今振り返ると、とても自然な形で

洗練された美しいもの
素朴で純粋な美しいもの

たくさんの美しいものを
伝えてくれていたんだと気づかされます。


お店は一年も経たずに閉めてしまったので
お世話になったのは短期間でしたが、
感受性の柔らかい時期に
そんな場所で過ごせたことは宝物です。


接客からも
マクロビからも離れてしまったけれど
その頃に受け取った、たくさんの美しいものや感動は
今でも大切にしています。

























step




とても久しぶりに会った仕事仲間。

会話の中に、何度か「幸せ」という単語がでてきて
ほっと嬉しくなる。

初めて会った時から、気がつけば10年が経っていて
流れた月日の長さに驚く。

反省は山ほどあるけど
重ねた時間に後悔はないな。


そんな風に思える今が、とても幸せだと思う。

良い絵を描いて、
良い仕事がしたい。






















こげパン









伝えたいこと。

なんでもない日々の尊さ、愛おしさ。

そういったものへの祈りや願い。



















別冊Discover Japan DESIGN うつわの教科書




現在発売中の
「別冊 Discover Japan DESIGN 完全保存版 うつわの教科書」の
“民藝の基礎知識”の特集にイラストレーションを使って頂いています。

(こちらは過去の月刊Discover Japanに掲載して頂いたものと
同じ作品となります。)









器については詳しくないものの、
かねてから興味・関心を持っている
私のような初心者にもぴったりのムック。

分かりやすくまとめられていて
すごく参考になる、そして楽しめる内容となっています。

中でも気になったのは佐賀県・畑萬陶苑さんの「反鉢」。
約1000年前のうつわがモチーフとなっているそう。

それと福島県・五十嵐元次さんの
青磁の「玉ぶち鉢」にも魅かれました。
薄いグレーがかった淡い水色の器。
こういった色合いがとても好きです。

また、福田里香さんというお菓子研究家さんの記事には
民藝に対して“価は善い”(かわいい)との言葉が寄せられていて
素敵だな、かわいいな、と…。


他にもたくさん素敵な器・記事が掲載されております。
書店にてお手に取っていただけますと幸いです。
(ご紹介した器はぜひ書面にてお写真をご確認ください!)





















フレーベルの星










友人が贈ってくれた、手作りの『フレーベルの星』。

受けとり手をイメージして色を選んで作ってくれたそう。

偶然、今私が暮らす部屋のカーテンの色合いとぴったり。

そんな不思議な偶然が嬉しいです。

素敵なプレゼントをありがとう。










カーテンの生地は、一人暮らしを始める時に
せっかくだからとオーダーしたSOU・SOUのもの。

憧れの脇坂克二さん。

麻の素材なので本来はカーテンには向かないのですが、
日の光が綺麗に映る、日々のお気に入りです。
思い切ってオーダーメイドして良かったと思ってます。













絵について






2107年が始まって11日。


今年はどんな一年になるだろう。
今年はどんな一年にしようかな。


定期的に考える絵との向き合い方。
(以下、文章がとても長くなります。注意!)


私にとっての絵は掛け値のないもの。
子どもの頃からずっと
誰のためでも、何のためでもなく描いてきました。

あえて言うなら、
自分の言葉にできない感情を吐き出すための手段でした。

その自覚があったからこそ、一度も「絵を仕事にしよう」とは
考えたことはありませんでした。

人からの評価も気にしたこともなく、
外側からの要因に振り回されることのない
自分だけのものでした。


20歳の時に
人生を白紙に戻されるように感じる大きな出来事があって
ご飯も食べれず、眠ることもできずに過ごす中、
ただただ漠然と「絵が描きたい」と思いました。

精神的に不安定な中、悲しい事実を忘れられたのは
絵を描いている時だけでした。

当時、通っていた絵画教室で
自分自身を忘れるくらいに集中して
デッサンしていたことを思い出します。


悲しい出来事から一年後、ふと浮かんだ物語。
自分の経験を反映させたストーリーを
いつか形にして発表したいという想いが生まれました。

23歳の時に働いていた場所でその話をしたところ、
一度、今の力で表現してみるように勧められました。

その時に制作した作品は
一人にしか見せたことはありませんが、
「絵が下手過ぎて伝わらない。
伝えたいならどうすれば人に抵抗なく伝わるのか、
その力をつけた方が良い。」
との助言をいただきました。


その言葉を受けて、
落ち着きを取り戻した25歳の頃から
プロとして通用するような力をつけたい、と
イラストレーター青山塾という教室で
イラストレーションを学び始めました。

「人に見てもらうための絵」の勉強は
想像していたよりも難しくて、楽しいものでした。


30歳時にはデンマークへ半年間留学もしました。

グラフィックデザインを専攻しましたが
これはオマケみたいなもので、
留学は「海外で生活を含めて学ぶ」という
子どもの頃からの夢を叶えるためでした。

この留学はとても楽しく、自由で幸せな経験となりました。
この時にも、コミュニケーションを取る手段として
絵にはたくさん助けられました。


それから兄の助けを受けて
31歳でイラストレーターとして本格的に活動を開始。

ここでも、
「プロになりたい」とか「イラストレーターになりたい」などという
職業に対する覚悟や憧れの気持ちはなく、ただただ
「絵が上手くなりたい、人に伝わる表現がしたい。」
その想いだけでした。


現在、
絵の仕事をさせていただく中で、
一番有り難いと感じるのは人との出会いです。

私の絵の表現の中にあるものを
上手に汲み取って生かしてくれる方々と
たくさん出会うことができたこと、
そして、お仕事を通じて
多くの人に絵を見ていただく過程で
自身の想いが昇華していくように感じられること、
感謝してもしきれないくらい幸せに思っています。


今でも私にとって絵を描くことは
掛け値のないもの。
その姿勢は仕事として正しいのか分かりません。

でも、それが自分にとって真実なら
大切にしていきたいです。


まだまだ迷うことばかりですが、
これからも絵を通じて
たくさんの歓びと幸せに出会えることを
願っています。


今年もどうぞ宜しくお願いいたします。


























今年もありがとうございました。



2016年も残り1日。

今年は前半と後半で
時間や感覚が全く異なった一年でした。

特に、11月から12月にかけては
予期せず心が動く日々。

たくさんのことを思い出しました。


そんな日々の中、とても久しぶりに
他者の存在を曇りなく信じることが
できたように感じています。
(文章にすると陳腐になってしまいますが…。)

多くに気づかせて頂いたことに心から感謝しています。
 
迷いなく信じていた強さを思い出して
生きていけたら良いな、と。

出会って下さってありがとうございました。



::::::::::::::::::::::::::::::



今年も何かとお世話になりました皆様方、
本当にありがとうございました。

来るべき新しい年が皆様にとって、
佳き年となりますように…























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